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【バスケ】スリーポイントが届くようになる考え方と練習方法【動画・画像解説あり】


おそらくこの記事を見ているのはバスケットボールプレイヤーで、

「ワンハンドでのスリーポイントシュートが届かない」

という悩みを持っている方だと思います。
そんなワンハンドシュートの飛距離で悩んでいる方のために、シュートレンジを広げるための考え方や練習方法をお伝えします。

筋トレは必要??


シュートが届かないとどうしても“筋肉がないせい”にしてしまいがちです。
筋肉があれば確かにシュートはブレにくくなりますし、飛距離も伸びます。

しかし、“ワンハンドのスリーポイントシュートは筋肉がなくても届きます。”
力がないからといって諦めるのは良くないでしょう。

これは経験談ですが、私は中学生の身長150cmのスリーポイントシューターを見たことがあります。
全国区の選手でしたが、“スリーポイントラインの2m以上後ろ”からシュートを決めていました。(当時はまだ中学生のボールは6号でしたが。)

全国区の選手で6号球だったとはいえ、身長150cmで体がほとんどできていな中学生が届くのですから、標準体型・もしくはそれ以下の体型の方でも十分にスリーポイントは届くはずです。

まずはシュートフォームを見直す・ある程度固める


筋肉はそれほどいらないとなると、どうやってシュートを飛ばすのか。
それは、“綺麗なシュートフォーム”です。

“綺麗なシュートフォームで打つということは力が効率よく伝わる”ということです。
そもそもミドルレンジも届かない、スリーポイントなんて程遠いなんて方はシュートフォームを見直した方がいいでしょう。

シュートフォームを見直す時は“動画を撮ることをオススメ”します。
今ではスマートフォンでも動画を簡単に撮れるので、打った後にすぐにシュートフォームの確認もできます。

基本通りにつま先や膝、肘がリングに向いているか、体はブレていないか、フォロースルーができているかなどを見直してください。
“ボールを頭上にセットするタイミング”も見た方がいいでしょう。

ちなみにシュートの飛距離を伸ばす練習をする時はジャンプシュートより“セットシュート”をオススメします。
ジャンプの頂点で打つジャンプシュートではタイミングが難しいですし、何より飛距離が伸ばしづらいです。

まずは格好や機能面を気にせずにセットシュートでコツを掴み、きっちり飛距離を伸ばしていきましょう。

NBA選手の完コピはいけない


シュートフォームを見直す時にはまりがちな罠が、“完璧を追い求めすぎる&NBA選手の完コピを目指してしまうこと”です。

シュートフォームは完璧を追い求めすぎると固まらなくなってしまいます。
あまりにも細かい部分にこだわりすぎると逆にスランプになってしまうこともあるでしょう。

ある程度シュートフォームが固まってきたらシュートフォームは一度気にせずに、シュート練習を本数こなしていきましょう。

また、最近ではYouTubeなどの動画サイトでもNBA選手のプレイを見られるようになりましたが、“シュートフォームに関しては完コピしようとすることはよくない”でしょう。

何故なら体のバランスや筋肉量が違いすぎるからです。
基本的にNBA選手は黒人が多く、身長が高くて手足も長く、筋骨隆々です。
そんな体型の程遠いNBA選手の真似をしてしまうとシュートフォームはたちまち崩れるでしょう。

体型の似た選手を探す、または完コピは目指さずに真似できそうないいところだけ取り入れる程度にしておいた方が無難です。

シュートフォームはひっかく型より押し出す型がオススメ

NBA選手の完コピは良くないと書きましたが、それでもNBA選手にも日本人が真似できるようなフォームの選手もいます。

その選手とは“ステフィン・カリー(Stefhen Curry)”“デイミアン・リラード(Damian Lillard)”です。
どちらもオールスター選手でスリーポイントの名手ですね。

2人に共通している点は、“押し出すようにシュートを打っている”ことです。
このフォームは腕全体(上腕から前腕まで全て)の力を伝えることができるので、NBA選手の様に力がなくてもシュートの飛距離が伸ばしやすいです。


カリーのシュートフォーム。
ボールを押し出す様に打っているので、“上腕の肘を持ち上げる力と前腕のスナップ”を上手く使うことができています。


リラードのシュートフォーム。
カリーと同じく押し出す様に打っているので腕全体の力を効率よくボールに伝えることができています。

逆に真似してはいけないシュートフォームは“コービー・ブライアント(Kobe Bryant)”のような“前腕でひっかくようにシュートを打つタイプ”です。

このタイプのフォームは“肘を持ち上げる力(上腕)を余り使わない”ので力が必要になりますし、手が小さかったり握力が弱いと後ろにボールが抜ける原因にもなります。

コービーのシュートは確かに綺麗でかっこいいですが、シュートの飛距離を伸ばすという点ではあまり参考にはしない方がいいでしょう。


コービーのシュートフォーム。
肘のセット位置が高いため、ほぼ前腕のスナップでシュートを打っています。
筋力やハンドリング、リズム感など全てのレベルが高くないと真似できない高難易度シュートでしょう。

関節は固定する


「シュートフォームはある程度固まってきたし、スリーポイントは届いたり届かなかったりする、、、」

という後一歩の方にアドバイスです。

“関節を固定してみて”ください。

関節を固定するとはどういうことかというと、“シュートを打つ時に背中を逸らさないようにしたり、肩を前に出さないようにすること”です。

シュートの飛距離が伸びない意外な原因が、シュートの飛距離を伸ばそうとして背中の反動を使ったり肩を後ろから前に出してしまうことです。
前に飛ばそう飛ばそうとすることで“関節がブレて”しまい、そこから力が逃げてしまいます。
ぐにゃぐにゃ曲がるもので物を押そうとしても上手く力が伝わらないのと一緒です。

上手くタイミングが合えばシュートは飛ぶように思えるかもしれませんが、その様なシュートフォームは疲れている時にブレて安定しないでしょう。

背中や肩などの関節をしっかり固定してブレないようにすることで、力がより体からボールに伝わり、シュートの飛距離は伸びます。

“特に肩は前後上下にブレないように、腕だけを動かすイメージ”でしっかり固定しましょう。

手首のスナップはかなり大事

シュートにおいて手首のスナップはとても大事です。
手首のスナップでしっかり押し出せるか否かで“シュートの飛距離や安定感”にかなりの差がでます。

シュートを打つときに“スナップが弱いと手首がボールの重さに押し負けて”しまい、ボールが抜けて力が伝わらなくなってしまいます。

ボールの重さに負けずにしっかりと押し出すには“手首をある程度固定”して、強くスナップしてシュートを打つことが大事です。
シュートは柔らかさも大事ですが、柔らかさを意識するあまり手首がボールに押し負けてしまっては意味がないので気をつけましょう。

手首の固定の仕方はバスケットボールYouTuber・早朝シューティング部のJUNJUNさんが上手いので動画を貼っておきます。


手首をある程度固定して、弾き出す様に打っているのでボールが抜けずに綺麗に打つことができています。

ボールがリリース直前に抜けてしまう方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

ショットスピードも意識してみよう

このポイントもシュートの飛距離を伸ばすことにおいて大事になります。

シュートフォームがある程度固まっている方は“ショットスピード(リリースの速度)”を意識してシュートを打ちましょう。

いくらシュートフォームが綺麗でも、ショットスピードが遅いとシュートの飛距離は伸びません。
当たり前ですが、速いボールと遅いボールだったら速いボールの方が遠くに飛びますよね。

更にショットスピードが速いと“試合中にブロックされづらくなる”という特典付きなので、クイックリリースは実用性抜群です。

最後は自分の打ちやすさを優先

ここまでシュートフォームについて色々書いてきましたが、一番最後は“自分の打ちやすさを優先”してください。

教科書通りのテンプレシュートフォームも合わない人は合わないと思います。
人それぞれ体のバランスは違うものなので、シュートフォームは千差万別で当然なのです。

シュートで何より大事なことは“届く・入る・試合中に打てる”です。
届かなければ確率は0%なので打つ意味はありませんし、届いたとしても確率が低ければ打つ意味がありません。
仮に、届いてかつ確率が高いシュートでも試合中に全く打てないシュートならば、それもまたた同じです。

もしテンプレシュートフォームを一生懸命練習したとして、それが自分に合っておらずに上記3項目のうちの1項目でも欠けるような結果になってしまったら意味がなくなってしまいますよね。

実際にNBA選手の“ショーン・マリオン(Shawn Marion)”“ロンゾ・ボール(Lonzo Ball)”は独特なフォームでスリーポイントを決めています。


ショーン・マリオンのシュートフォーム。
NBA選手としては打点がかなり低いです。
画像ではミドルを打っていますが、スリーポイントでもフォームは変わりません。
現役時代3割以上のスタッツを残しています。


ロンゾ・ボールのシュートフォーム。
シュートハンドがかなり内側に寄るフォームで、右利きなのに左手側までいってしまっています。
それでも3割以上の確率でスリーポイントを決めています。

どちらの選手も決して確率が良いとは言えませんが、極端に悪くもない無難な数字です。
“独特なシュートフォームでもトップリーグでシュートを決めることができる”という良い例ですね。

また、YouTubeでスリーポイントはシュートフォームにこだわらなくても決めることができるという動画を見つけたので、そちらも合わせて貼っておきます。


動画でスリーポイントを打っている少年は、打点が低くてお世辞にも綺麗なシュートフォームとは言えませんが、それでも入ってますよね。

シュートを打つということにおいて、“大正義は入れること”です。
シュートフォームを気にしすぎてこの前提を忘れない様にしましょう。

シュートの飛距離を伸ばす練習方法

シュートの飛距離を伸ばすための練習方法を紹介します。
練習方法は2つあるので、自分の状況に合わせて選択してください。

その1:片手セットシュート

「シュートフォームが全然固まっていない」

という方はまずこの練習から始めましょう。
この練習はシュートフォームを矯正するとともに、セットシュートのリリースタイミングを習得する意図の練習です。
サポートハンドを使わずにシュートを打つことで、悪癖をつけずに利き手でのシュートの感覚を掴むことができます。

◆練習方法

①ミドルポストあたりに立つ。

②膝を曲げ、片手(利き手)でボールを頭上にセットする。

③サポートハンドは腹筋に添えて体幹が曲がらないことを意識する。

④膝を伸ばすと同時にボールをリリース。(ジャンピングシュート)

⑤同じ距離で練習し続け、ブレずに余裕で打てる様になったら一歩後ろの距離でまた①~④を繰り返す。

◆注意・補足

練習方法の欄には書きませんでしたが、“シュートの基本となる部分(つま先や膝、肘の向きがリングに正対しているか、膝のためはちゃんとしているかなど)”はしっかりと意識して行ってください。

基本的に届く距離では跳ばないで打つ様にします。
理想はフリースローラインまでは跳ばずに打てることです。
距離的に跳ばないと届かなくなった場合は“ジャンピングシュート”で打ちましょう。

この練習でスリーポイントラインまで下がることができれば、セットシュートではスリーポイントが届く様になっているはずです。

その2:スリーポイント100本in

片手セットシュートでもスリーポイントが届く様になった方はこの練習に移行しましょう。

単純なことですが、シュートは打たなきゃ上手くなりません。
何百本と打って気づくこともあります。

シュートフォームなどを気にしすぎてこちゃこちゃとするよりは、とりあえずスリーポイントを打ちましょう。
シュートフォームの細かい部分は打ちながら固めてください。

◆練習方法

①スリーポイントを一日100本入るまで打つ。

◆注意・補足

“一日100本打つ”のではなく、“一日100本入るまで”打ってください。
打てば打つほどに気づきが出てきて自分のシュートフォームも固まるはずです。
大事なのは“1本打つごとに気づいたことはどんどん試す・修正する”ことです。

スリーポイントは“入れるのが難しいから3点の価値がある”ということを肝に命じて本数をこなしましょう。

まとめ

  1. 筋肉はあるに越したことはないが、なくてもスリーポイントは届く。
  2. スリーポイントを届かせるにはまず“フォームの見直し”から。
  3. シュートフォームはひっかく型より“押し出す型”がオススメ。
  4. 飛距離を伸ばすには、ボールに力を伝えるために“関節(肩や背中、手首など)を固定してブレない様にすること”が大事。
  5. 綺麗なシュートフォームにこだわりすぎるのは厳禁、“大正義はシュートを入れる”こと。
  6. スリーポイントはひたすら打って“本数をこなす”べし。

 

画像引用

カリー、リラード、コービーの画像はYouTube動画から一部抜粋、ショーン・マリオン、ロンゾ・ボールの画像は他サイトから引用。

カリー:https://www.youtube.com/watch?v=JAajX4gzXSM
リラード:https://www.youtube.com/watch?v=X0e9jIRUUAU
コービー:https://www.youtube.com/watch?v=9GkxFN8-PM0
ショーン・マリオン:https://blogs.yahoo.co.jp/katyu09_3302/9975073.html
ロンゾ・ボール:http://nba-interest.com/2018/03/05/post-417/