どうもこぶたです。
何年間も積んでいた「MS-06S・PERFECT GRADE・ZAKUⅡ Ver.01(シャア専用ザク)」を製作・完成させました。
テラかっこいい写真と共に、キットのレビューと製作方法の紹介をしていきたいと思います。
シャアザクのカッコよさに呆けてレビューの方が若干おろそかになる可能性がありますが、悪しからず。
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キットの基本情報
キット名:MS-06S シャア専用ザク2
発売日:1999年7月
値段:13,200円(消費税10%込)
キットには、
- 組立説明書
- 機体解説書
- A〜Wまでの各ランナー
- デカール1枚
- 組み立てに必要な各種ビス(+)とスプリング
- 電池金具パーツ
- 発光ダイオード、リード線
が内容物として入っています。
ドライバーは入っていないのでキットを組み立てる際には自前で用意する必要があります。
コイン電池(LR43)を2個使用するモノアイ発光ギミックがありますが、こちらもキットには入っていないので、ギミックを作動させたい場合は自前で用意する必要があります。
製作に使った道具紹介
製作に使った道具の一覧がこちら。
写真左上より、
- トップコートつや消し
- TAMIYA COLOR チタンゴールド(TS-87)
- TAMIYA COLOR チタンシルバー(TS-88)
- GUNDAM MARKER REAL TOUCH MARKER リアルタッチブラウン1
- GUNDAM MARKER REAL TOUCH MARKER リアルタッチグレー2
- GUNDAM MARKER REAL TOUCH MARKER リアルタッチレッド1
- GUNDAM MARKER REAL TOUCH MARKER ぼかしペン
- Mr.COLOR クリアーレッド(47)
- スミ入れ塗料 ブラック
- スミ入れ塗料 グレイ
- タミヤ ウェザリングマスターDセット
- メイクアップ綿棒
- エナメル溶剤
- タミヤ 先細薄刃ニッパー
- デザインナイフ
- ピンセット
- けがき針
- タミヤセメント
- タミヤセメント(流し込みタイプ)
- 神ヤス!(各種番手)
となっております。
自作の塗装ベース&持ち手棒、両面テープ、マスキングテープも製作に使用しました。
製作方法紹介
製作の流れ(通常)
製作の通常の流れとしては、
- パーツの切り離し・ゲート処理
- 墨入れ
- デカール貼り
- トップコート塗布
- ガンダムマーカーとウェザリングマスターで汚し塗装
- 組み立て
といった感じです。
大体のパーツはこんな流れで仕上げました。
ガンダムマーカーとウェザリングマスターを使った汚し塗装は外装パーツにのみ施しています。
ガンダムマーカーはパーツに塗った後に綿棒で擦って色をぼかします。
グラデーション塗装のようにしたかったので、パーツのモールド部分やエッジ部分に色が濃く残るように調整しながら擦りました。
ピンク色のパーツにはリアルタッチレッド1、えんじ色のパーツにはリアルタッチブラウン1、紺色のパーツにはリアルタッチグレー2を使用しました。
失敗した場合はぼかしペンで誤魔化したり、ヤスリでトップコートごと削り落として再度チャレンジします。
ウェザリングマスターはDセットのオイルを使用して、こちらもパーツのモールド部分やエッジ部分を重点的に着色してます。
製作の流れ(その他)
その他の特殊な製作の流れとして、
- 内部フレームの一部をチタンシルバーとチタンゴールドで塗装
- モノアイ部分をクリアレッドで塗装
- ザクマシンガン、ヒートホーク、ショルダーアーマーは合わせ目消し
を行っています。
このキットはシリンダーのピストン部分は元から銀メッキ加工が施されています。
ですが、それ以外の内部フレームパーツは全てダークグレーの整形色となっています。
それでは少し味気ないかなと思い、今回はチタンゴールド&チタンシルバーで部分塗装をしました。
モノアイについては元々は無色透明のパーツで、画像のように内側にピンク色のシールを貼ることで赤っぽく発光する仕組みになっています。
しかし、光らせていない状態ではシール裏面の白色の部分が見えている状態で気になりました。
なのでモノアイはクリアレッドで塗装しました。
ザクマシンガン、ヒートホーク、ショルダーアーマーについては合わせ目が気になったので、タミヤセメントで合わせ目消しをしました。
このキットにある合わせ目については以下で具体的に紹介します。
合わせ目紹介
気になった合わせ目
ショルダーアーマーの合わせ目。
ど真ん中にゴッツリ合わせ目が入ってました。
ザクマシンガンの合わせ目。
こちらもど真ん中に合わせ目があります。
ヒートホークの合わせ目。
これまた同様にど真ん中に合わせ目があります。
以上3つの合わせ目は作っててかなり気になりました。
気にならなかった合わせ目
その他の合わせ目も外装部分にありますが、個人的には合わせ目消しを行う必要はないと思います。
このキットは外装パーツを簡単に取り外して内部フレームを見せられることが売りっぽいです。(説明書にも装甲の取り外しが可能と記載あり。)
なので、おそらく外装パーツは取り外し可能な状態(合わせ目があるままの状態)にしておくのが良いと思われます。
外装の合わせ目の画像一覧です。
これらの合わせ目は箱や説明書に載っている作例でも消されていないので、無理して消す必要はなさそうです。
逆に、気になる合わせ目で挙げた3つの合わせ目は作例でも消されているので、消した方が仕上がりのレベルが上がりそうです。
ちなみにショルダーアーマーは合わせ目消しを行っても取り外し可能です。
ギミック紹介
関節などに可動式のシリンダー&ピストンあり
関節やバックパックなど、各所に稼働するシリンダー&ピストンがあります。
胸部ハッチ(大)の開閉
胸部ハッチ全体が開閉します。
中からはシャア様がちらり。
胸部ハッチ(小)の開閉
胸部ハッチ全体ではなく、コックピットハッチのみを開閉することも可能です。
胸部ハッチ横の開閉
胸部ハッチの左右部分も開閉します。
頭部ハッチの開閉
頭部ハッチが開閉します。
股間部分の開閉
股間部分が開閉します。
肘・膝部分の開閉
肘・膝部分が開閉します。
ふくらはぎ部分の開閉
ふくらはぎ部分が開閉します。
バックパックの開閉
バックパックが開閉します。
ザクマシンガン弾倉の蓋の開閉
ザクマシンガンは弾倉の蓋の開閉ができます。
開けると弾がビッチリ。
モノアイの発光&稼働
胸部ハッチを開くとモノアイ発光のON・OFFを切り替えるスイッチが露出します。
これをONに切り替えると、、、
びこーーーーーん。
魚ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!
ちょっと写真の撮り方が悪いですが、雄叫びをあげたくなるくらいには発光してます。
首の後ろにあるレバーを左右に動かすことで、モノアイを稼働させることもできます。
こっち見んな。
完成品の写真
合わせ目紹介だったりギミック紹介だったりで写真載せているので今更感がありますが、どうぞお付き合いください。m(_ _)m
今回のPGシャア専用ザクは他のモデラーさんの作り方などを見ずに、自分で部分塗装の場所やウェザリングの方法を考えたので割と感慨深いです。
まずは上半身。
うむ、激渋ですな。
ジャァァァァアアアアスッティィスッ!!
続いて、もう全身。
感慨深いとか言った割にはあまり写真を撮っていないという。
撮影背景が箱の裏側ってのもなんだか無性に申し訳ない。
最後にモノアイを光らせて全身。
後ろに色々不純物が写っている、、、が、それでもかっこいい!!(・´ー・`)
キットのいいと思った部分
外装パーツに無駄なディティールがなくシンプルにかっこいい
ガチャガチャしたディティールがなくてシンプルに古き良きシャアザクって感じでかっこいいです。
原作アニメが好きな人とかが割と気に入りそうなデザインかなと思います。
モノアイが光る・可動する
もうザクはこのギミックさえあれば十分。(極端)
モノアイが光るだけで興奮ものですよね。
製作方法紹介でも触れましたが、モノアイは塗装しなくてもキットに付属してるシールを貼ることでしっかり赤く発光します。
工数が少なく組み立てが割と簡単
説明書は全14ページと、最近のガンプラに比べるとかなり優しい工数です。
組み立てにビスを使用しますが、それでも組み立ては簡単でした。
安定感抜群、当たり前に自立する
PGで自立しなかったらどうすんねん!!って話ですが、心配なくちゃんと自立します。
ザク特有の幅広い足底で巨体を支えてくれるので安定感抜群です。
フィギュアみたいな貫禄がありますね。
動力パイプがスプリングなので可動の邪魔をしない
足・腰・頭についている各動力パイプがスプリングを軸にした複数のパーツで構成されているため、柔軟に動きます。
足の可動も動力パイプを気にせずに行うことができます。
あと軸がスプリングなので触るとプニプニしてて楽しい。
手の指が5本とも可動するので表情が付けやすい
完成品お披露目会で見せたこの写真のように、手の指5本全てが人間と同じ様に動く(関節が曲がる)ため、色々表情付けができます。
ジャスティスポーズはいかがなものかと思いますが。
キットの良くないと思った部分
目立つところに合わせ目がある
合わせ目紹介でも書いた通り、ショルダーアーマー・ザクマシンガン・ヒートホークの3つのど真ん中に合わせ目があります。
しかもザクマシンガンとヒートホークに関してはパーツの形状がやや複雑で、合わせ目消しをするにはやすりがけが結構面倒です。
これらの合わせ目はPGということを考えると気になるかもです。
デカールが水転写タイプではない
付属のデカールが水転写タイプではなくシールタイプです。
シールタイプのデカールは貼るのは簡単ですが、シール貼ってる感が出てしまって仕上がりはイマイチです。
トップコートを塗布した時もシールタイプだとパーツとデカールの段差が気になります。
PGシャア専用ザクが発売された年代に水転写タイプのデカールがあったのなら、そっちの方がありがたかったかも。
意外とポージングが難しい
PGということで各関節が結構動くのですが、ポージングはしづらかったです。
膝もよく曲がるので膝立ちさせてザクマシンガンを構えるポーズを撮りたかったのですが、足首の可動域だけがかなり狭く断念。
こぶたのポージングセンスとかもあるかもしれませんが、意外とかっこいいポージングが難しい、、、。
結果、いつも通り仁王立ちになってしまいました。
ザクマシンガンのトゲがプラプラする
これはキットによる個体差だったり、ザクマシンガンに合わせ目消しをしたせいかもしれません。
写真のようにザクマシンガンのトゲが重力に負けて垂れ下がります。
個人的には銃口と同じ方向に向けていたい。
パーツに若干の渋みはあるものの、ザクにちょっとした衝撃が加わるとトゲがプラーンと垂れ下がります。
でもこれに関しては合わせ目消しを雑にやったからな気もする。(白目)
内部フレームのデザインが古く感じる
説明書を見ると、内部フレームまでしっかりデザインされていることがこのキットの売りの一つのようです。
外装パーツを簡単に取り外せる仕組みになってますしね。
しかし組み立てた感想としては、フレームのデザイン・ディティールはやはり物足りない・古い感じがしました。
RGのキットや、2020年12月に発売されたPG UNLEASHED ガンダムのようなディティールを期待しちゃうとがっかりするかもです。
説明書の作例が詐欺??
ガンプラではよく箱にキットの完成品の写真が載っています。
その際は写真の近くに
「画像の完成品は組み立てただけの状態です。」
「画像の完成品はスミ入れとトップコートを吹いた状態です。」
といった注意書きが記載されています。
箱に載っている完成品の写真は、上記の注意書きのように素組みした状態に近いものが使われていることが多いです。
ですが、PGシャア専用ザクは特に注意書きもなく、がっつり加工&グラデーション全塗装された完成品の写真が箱や説明書に載っています。
もしかしたらどこかに一言くらい書いてあるかもしれませんが、ぱっと見では写真が使われているところに注意書きは見当たりませんでした。
説明書の写真。
箱の写真。
どちらの写真も加工&全塗装されているもので、素組みの完成品とは全然見た目が違います。
ある程度ガンプラを作り慣れている人なら写真を見て全塗装したものだと気づくかもしれませんが、気づかずに完成品はこうなるのかと思っていたらガックリすること間違いなし。
こぶたは箱や説明書の写真が全塗装されたものだと気付いて作っていましたが、それでも自分が作ったものとの違いを見てガックリしました。笑
グラデーション全塗装はやっぱりかっこいいですよね、、、。
逆に言えばこのキットが塗装すれば更にカッコ良くなるポテンシャルを秘めているということですね。
まとめ・感想・評価
こぶた的にこのキットの満足度は
★★★★☆
星4つです。
レビューなので悪い部分も書きましたが、総じて満足しております。
PGのサイズ感のモノアイが光るザクがいるだけで感動ものです。
20年前のキットでもかなりの出来栄え、恐るべしBANDAIの技術力。
ただやはりPGなら合わせ目は目立たないところだけにして欲しかった、、、(消すの面倒だし)ということで星1つマイナスですかね。