NBAなどではよく使われている0ステップ。
2017年の国際バスケットボール連盟(以下、FIBA)のルール改定でトラベリングに関するルールが変更され、0ステップの国際的な使用が認められましたね。
もちろん日本もFIBAの影響下にあるので、新ルールが採用されている試合では使用することができます。
そんな0ステップについてまとめてみました。
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そもそも0ステップとは??
度々物議をかもしてきた“0ステップ”。
一体0ステップとはなんなのか??
簡単に説明したいと思います。
“0ステップとは”ボールを保持した時(ドリブルの終了時やパスを受けた時)に片足が床に接していた場合、“床に接している足を1歩目としてカウントしない”考えのことです。
名前の通り、0歩目のステップということですね。
ルール改定前のFIBA主催の大会では0ステップを使用したプレイはトラベリングとされていましたが、NBAなどでは容認されていた考え方です。
NBAでの0ステップの動画
NBAでは0ステップをする選手をよく見ますが、その中でも更に0ステップを多様している選手といえば“ジェームス・ハーデン(James Haden)”でしょう。
彼のユーロステップやステップバックは0ステップを利用したものが多いです。
ルール改定前のFIBA主催の大会ではおそらくトラベリングになるはずです。
もう一つ例を挙げると、元NBA選手の“アキーム・オラジュワン(HakeemOlajuwon)”のバックロールなんかもそうですね。
両選手の0ステップを使ったプレイが観れるYouTube動画があるので見てみましょう。
こちらの動画はジェームス・ハーデンのユーロステップをまとめた動画になります。
綺麗に2歩でユーロステップを踏んでいるところもありますが、0ステップを使用している場面もあります。
特にわかりやすいのは“[0:34〜0:42]”のシーンです。
日本人の感覚ならトラベリングでは、、、となるところですが、NBAでは昔から容認されていました。
次に、アキーム・オラジュワンがポストプレイをドワイト・ハワードに教えている動画です。動画の“[3:21〜3:24]”あたりで、アキーム・オラジュワンがバックロールからシュートを打つシーンがありますが、それもまた0ステップを使用したものになります。
“バックロールからのボール保持”に関しては旧FIBAルールでも“ドリブルの終了”の定義が曖昧で、トラベリングを取る審判と取らない審判がいました。
しかし、0ステップ理論だと、完璧セーフになるわけです。
どちらの選手のプレイも旧FIBAルールだと、どの時点を“ドリブルの終了(ボール保持)とみなすか”でトラベリングかどうかが変わる際どいものです。
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FIBAの2017年ルール改定・日本への影響
0ステップにふれたところで、FIBAが2017年に行ったルール改定について見てみましょう。
日本バスケットボール協会(以下、JBA)の公式サイトにルール改定の内容が載っています。
2017年8月15日に、FIBAからJBAにルール変更の通達がされた様です。
変更があった主なルールとしては
- トラベリング
- アンスポーツマンライク・ファウル
- ゲーム・ディスクオリフィケーション
の3点が挙げられます。
この3点のうち、トラベリングに関するルール変更が“0ステップ”に大きく関わってきます。
どの様にルールが変わったのか、詳細は後ほど説明します。
ちなみに、FIBAの新ルールの施工開始時期については以下の通りです。
(1) FIBA主催大会については、2017年10月1日より施行とする。
(2) 国内トップリーグ(B1,B2,B3,WJBL)においては、2017-18シーズンから導入する。
(3) 変更点は現段階(8月26日付)の解釈で実施する。
(4) 当協会主催の第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会においては、3次ラウンドから施行とする。
(5) 国内での施行日については、2018年4月1日からとする。
国際大会や日本国内のトップリーグ(Bリーグなど)ではすでに新ルールで運営している様です。
プロ以外のプレイヤーが新ルールの影響を受けるのは、“2018年の4月1日”からですね。
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ルール改定の詳細・0ステップが日本でも使用可能に
FIBAが行なったルール改定のトラベリングの項目について、詳細を見てみましょう。
ルールの主な変更点をまとめたFIBAの資料があります。
資料への直接リンクはこちらから。
ちなみに全て英語です・・・。(笑)
資料の名前は”Official Basketball Rules 2017 – Summary of the changes”。
直訳すると”公式 バスケットボール ルール 2017 – 主な変更の概要”となります。
この資料の中に、トラベリングのルールの変更点が次の様に書かれています。
Travelling rule (Art. 25.2)
Purpose: To have a common worldwide travelling rule that better reflects the actions on the court.New wording:
• While moving and having one foot on the floor while catching the ball or ending a dribble the next foot or feet to touch the floor is „Step 1“ and will become the pivot foot.
この文章を直訳すると、、、
目的:コート上での行為をよりよく反映した世界共通のトラベリングルールを持つため。
新しい文言:
・動いていて片足が床についている時にボールをキャッチした場合、またはドリブルを終了した場合は、床に触れる次の足は「1歩目」としてピボット・フットになる。
こうなります。
私のつたない英語の知識とGoogle翻訳で頑張って訳しました。(笑)
新しく追加された文言を分かりやすく日本語に落とし込むと、“片足が床に付いている状態でボール保持した場合は、その足は歩数としてカウントせずに次に床についた足を1歩目とする。”ということですね。(ボールをキャッチする時は動きの中でという制約がありますが。)
文字だけだとイメージしづらいと思うので、0ステップの解説動画を貼ります。
この動画は、過去の旧FIBAルールで、0ステップを使用してトラベリングになったプレイを取り上げています。
その上で新ルールだとステップがどの様に扱われるのか解説されています。
FIBAの公式動画ではありませんが、非常に分かりやすいです。
長々と解説しましたが、トラベリングのルール変更をざっくり一言でまとめてしまうと「FIBAが0ステップを認めましたよ」ってことになります。
なので、これからはNBAのみならず、国際的に0ステップが使うことができる様になります。
日本でもFIBAの新ルールが施行されたら0ステップを使うことができますね。
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まとめ・感想
- FIBAが2017年にトラベリングに関するルールを改定
- ルール改定によって国際的に“0ステップ”が使用可能に
- 日本国内の全プレイヤーが新ルールの影響を受けるのは“2018年4月1日”から
画像引用先
ハーデン:https://www.si.com/nba/video/2017/04/12/james-harden-high-school-coach-eurostep-development
FIBAのロゴ:http://logonoid.com/fiba-logo/
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